JTの株価が10%以上下落|原因はウクライナ情勢?ロシア&ウクライナの売上減少?

2022年2月20日までは、JTの株価も落ち着いていました。

75日の移動平均線で反発しているところを見ると、配当金アップの効果で安定した株式と評価されていると思います。

しかし!2022年2月21日以降、雲行きが悪化!

まるでナイアガラの滝のように、落ちに落ちて10%以上の下落幅です。

株価がここまで落ちるのは「会社側の不祥事」もしくは「決算内容が悪い」等が考えられます。

果たしてJTにいったい何が起きたのか?私個人の見解を記載していきます。




目次

ウクライナ情勢でJTに逆風?工場停止&ロシアシェアの問題か?

ウクライナ工場停止|日本向けのキャメルが滞る可能性あり

今回の株価下落の原因は「ウクライナ情勢」にあると思います。

JTでは、ウクライナ中部「クレメンチェク」に大規模工場があり、そこでは日本向けの「キャメル」等が製造されています。

ですがウクライナ情勢の悪化に伴い、工場停止と共に従業員約900名を国外へ脱出。

現状は在庫で対応すると発表されていますが、このまま工場がストップすると稼ぎ頭のタバコが滞ります。

JTはウクライナだけでなく、ロシアにも5ヶ所の工場を構えています。

今のところ生産体制の話は出てきていませんが、SWIFTとの話も出ているため休業状態、または閉鎖へ追い込まれるかもしれません。

JT全体の2割の利益を占めるウクライナ&ロシア|売上を伸ばせないのは大きな痛手!


もう1つの原因が、ウクライナとロシアの販売網です。

実はJT、全体利益の2割をウクライナ、ロシア、そして周辺諸国で占めています。

つまり!ウクライナ情勢が安定しないと、周辺諸国でJTのタバコが売れないのです。

追い打ちをかけるように、ロシア内の金融機関も混乱状態であり、多くのロシア市民がATMに駆け込む騒ぎにまで発展しています。

購買層が「現金を確保しよう!」と言って保守的に走ると、嗜好品は売れません!

そうなると、JTの柱であるたばこ事業の売上が落ち込む…まさに負の連鎖です。

現在、JTはたばこ以外の商品開発や事業投資をしていますが、それでもタバコ事業が柱です。

今回のウクライナ情勢の悪化で売り上げを伸ばせないのは、大きな痛手と考えます。

まとめ

JTの株式は、社会情勢に左右されにくいため、安定した高配当銘柄でした。

しかし、今回のような売上に直結する緊急事態が発生すると、大きく株価が下落します。

「安くなったからチャンス!」と思い狙っている方もいると思いますが、今はおすすめしません。

ウクライナ情勢が長引けば長引くほど、JTにとって不利であり、もしかしたら更なる下落も考えられるからです。

「頭と尻尾はくれてやれ」と言う株式の格言があるように、社会情勢が安定し、JTの株価が安定してから購入しても遅くはありません。

情勢が安定したかどうか?日々のニュースや情報を確認してから、JTへの投資を検討しましょう。




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